July 07, 2004

メールマガジン発行しました

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I Make Pretty Angel . 可愛い天使の作り方 . No.279. 2003.7.7. 
Presented by home ikeda . 発行部数 688+286+921+84 部
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目次

1.可愛い天使の作り方 エピソード2 
2.自治会下っ端大戦記7 〜子供会・ドッチボール大会

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"一歳半検診"(1歳6ヶ月) & (6歳4ヶ月)

 赤ちゃんと子供の境目はどこにあるか。
 世間一般的にはどうも「一歳半」にそれがあるらしい。

 個人的には「アチャパピ語」から「日本語」に切り替わった時期をその判定
日にしたいのだが、世の中色々難しい。とは言え代名詞が変わった所で本人が
変わる訳では無いので細かい事について考えるのはやめにして、世間一般の判
断に従おうと思う。

「あちゃぱぴ!」

 一歳半検診となると、体重・身長の測定以外に「歯科検診」が始まる。朝一
番イソイソと準備をし診断会場へと急ぐ。車で移動して慌てていたせいか、つ
いうっかり靴を履かせるのを忘れてしまった。

「仕方ない。今日は一日ダッコだね」
「あちゃたてぃ」 → 僕歩きたかったのに、と言いたいらしい

 実際、最近は本当に良く歩くようになった。放っておけば二三キロはパピパ
ピ元気に歩く。その身体を支える足のサイズも大きくて現在既に十四センチで
ある。でかい。

 会場入り口にて身長体重を計り問診を受ける。身長七十七センチ、体重十一
キロ。どてっとしっかりとしたデカデカ赤ちゃんである。

「何か困っている事はありますか?」
「アトピーがありますけれど、それは皮膚科の指導を受けていますので大丈夫
です。毎日薬をリンゴジュースで飲ませています」

 その時、薬を飲んでいると言う部分に看護婦さんは丸をしていた。現在飲ん
でいるのはザジテンと言うアレルギーを押さえる薬とインタールと言う食物ア
レルギーを押さえる薬である。薬代は塗り薬を含めて何と月一万五千円。但し
医療証があるので現在は無料だけれど……三歳を過ぎたら薬を続けて居られる
だろうか。徐々に良くなってきているとは言えとにかく「薬」は塗る事飲ませ
る事も大変だけれど苦労が尽きない。

 検診の後は歯科検診、娘の時一度やっているので要領は大体分かっている。

「はい、じゃハーチャンアーンしてみようか」
「アーン」

 歯磨きは慣れている。表情から察するに本人大分嫌ではあるらしいが、先生
の前で素直に口を開いた。先生がニコッと笑う姿が誇らしい。隣では歯茎にゴ
ミが詰まっている子供が先生の指導を受けていた。

「乳歯は弱いから、こう言うゴミが残っていると虫歯に繋がるんですよ!」

 とは言え我が家の赤ちゃんは問題無し。ちらちらと内部を確認するだけで分
かるほど綺麗な白色をしていたようだ。噛み合わせも歯並びも問題無し。「は
い合格です」で赤ちゃんはすっと胸元に戻ってくる。涙は浮かんでいるが、流
れてはいない。

「あちゃぱぴ」→何だか酷い目にあいそうだったよ。でも僕は子供だからね
        何とか頑張ってみたよ
        と言いたいらしい
「じゃ、次はそちらで歯磨き指導を受けてください」

 よしよしと頭を撫でながら、看護婦さんに促され次の部屋へと急ぐ。一歳半
検診はこれで終わりである。一度経験している私はずずいと大胆に一番前に並
んだ。「じゃ今家でやっている歯磨きをやってみてください」の声に新品の歯
ブラシを取り出す。とたんに赤ちゃんは姿勢を変え、私の膝の上に転がり口を
開いた。

「……泣かないんですか?」
「歯磨き大好きです。はいハーチャン磨きますよ」
「あちゃぱぴ!」
「……こう言う赤ちゃんは普通少ないので、皆さん気にしないで下さいね」

 気にしないってどう言う意味だろう。とは言えさささっとなれた手つきで磨
く隣では、子供が泣き出し逃げ回り四苦八苦しているママさん達が居た。私も
昔はそうだったかもしれない……懐かしく思いつつ、無事演技を終えた赤ちゃ
んにお祝いとして新品の歯ブラシを手渡した。

「あちゃぱぴ!」→やたやた。古歯ブラシじゃなくて新品だ
         と言いたいらしい。

 無事全ての工程を終え母子手帳を返して貰う……筈が突如として私は別室に
呼ばれてしまった。え、本日の検診はパーフェクトだった筈……絶対問題なん
てと思ったら、どうやら毎日ジュースを与えているのが問題で合ったらしい。
果物には果糖が存在し、それを常時取っているとまだ身体が小さい赤ちゃんに
は問題になってしまうらしい。

「池田さんこれは困りますね。こうして毎日飲ませていると三歳くらいでぽっ
と虫歯になる事が良くあるんですよ」
「え、でも薬飲ませないといけないですし……まずいと飲まなかったりしてで
すね」
「そういう時は麦茶とか、牛乳を使ってください。来月、歯科検診もう一回受
けてくださいね」

 渡された用紙には「フッ素塗布」「要・再検査」と書かれていた。

 オイオイ……こんなオチはナシだよ……ウチの赤ちゃんはとっても良い子だ
ったじゃないか。お菓子は確かに毎日あげているけれど……煎餅が中心の本当
に本当に質素な物でありまして……チューチューアイスは環境ホルモンの影響
があるとかでゼリーに変えましたが……何それもいけないんですか。はい。は
い……分かりました。気をつけるようにします。

「本当に二人目ですか? あなたきちんと子育てしてるんですか?」

 とまでは言われなかったけれど、看護婦さんからはきっちり食事関連につい
て絞られた。

 がっくりと肩を落とす。別に一歳半検診落第するのが嫌なわけじゃないけれ
ど。

 あちゃぱぴぱぴと日は暮れて、赤ちゃんは真っ先に今まで使っていた古歯ブ
ラシをゴミ箱に捨てに行って居た。賢いんだかそうでないんだか……今日もま
た数々の課題を残しながら、子育ての日々はまだまだ続く。
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自治会下っ端大戦記7 〜子供会・ドッチボール大会

 娘が小学校に通い始めて早三ヶ月。
 ちらほら子供会の打ち合わせはあるものの、大きなイベントは無し……と思
っていたらついに一つ目の大型イベントがやってきた。それはドッチボール大
会である。

「池田さんは担当だから宜しくね」

 大型イベントは子供の登校班単位で担当をする。「それほどきつくない」と
言う噂を信じ、私の所属する班は「ドッチボール大会」を選択した。回覧版が
回り、出場者を募り練習が始まる。え、たかが自治会単位のドッチボール大会
で練習? そしてしかも休日週二回しっかり行なうのである。

「ドッチボール大会が始まるまで、雨が降らない限り土日十五時から毎回です」

 それでは週に一度の楽しみパン教室に行かれないでは無いか……ドッチボー
ル用のボールに空気を入れ、コート用石灰、ユニフォームの準備。ここまでは
簡単に想像がついたが、練習中もしっかり子供達の相手をさせられる事となっ
た。

「本気であてていただいて構いませんから。しごいてあげてください」
「ドッチボールなんてもう何年もやってないんですよ。いいんですか?」

 右手が真っ赤に腫れ上がり、痛みを感じる程になるまで投げて投げて投げま
くった。何故私がここまで頑張らなければならなかったかと言うと、既に完全
おばさん体型になった人間の投げる人間は遅すぎて練習にならないからである。
本人達は「どうせ私たちはもう無理ですから」とばかり、出るつもりは無いら
しい。

 オイオイやっぱり働くのは低学年下っ端組みですか……今年は本当に空梅雨
で雨は全然降らず、何年ぶりかにやったドッチボールの試合はかなり過酷であ
った。ドッチボールの「ドッチ」とは「避ける」という意味が含まれているら
しい。今後は私も苦難を上手く避けるようにしなければ……

 毎週の練習には子供会のママさん達だけでなく、手の空いたパパさん達も多
数出席して子供達をしごいていた。多少鈍ったとは言え大人の男性が投げるボ
ールは強烈である。バシン・バシン加速を増すボールに果敢に立ち向かって行
く子供達。試合には小学校三年生から六年生までしか出られないのだけれど、
練習には一年生から参加している。怖いだろうな、逃げたいだろうな。でも子
供達はひょいひょいボールを避ける事はあっても、逃げてその背中を見せる事
は無かった。

「小学校でドッチボールをやっても戦略的な物は教えないでしょ。まず怪我し
ないように、安全にが一番で。どうせなら子供達にそうした事を教えてあげた
い」

 言いたい事は分かるけれど、子供達の前でスパスパ煙草を吸うのはやめて欲
しい。

 言いたい事はたくさんあるけれど、正面を見詰めボールを投げる私をきっと
見詰めている子供達を見ていると、私は適当に手を抜くよりも、より力を込め
て全力で子供達の相手をするようになった。ボールを見詰め、取り、すかさず
投げる。「あのおばさんはヤバイ」「ボールを渡したら危険だ」と言われる程
とにかく汗を流して頑張った。今回は本当に良く動いた「働いた」と思う。

 できるならば今私が持って居る体力を今一歳半の赤ちゃんが六年生になるま
で持続したいと思う。六年生の男子が「あのおばさんヤバイ」と言われる程の
体力を私は後何年持続させる事ができるのだろうか。いや、これは必ず持続さ
せなければいけないのだ。苦難を避け体形を理由に練習を手伝わない事こそ恥
ずべき事では無いだろうか。

「当日は七時十五分に集合です! 必ず氷を持って集合して下さい!」

 当日は子供を引率して会場へ連れて行くのが一番の仕事である。

 既に自治会下部組織「体育会」の人間がテントを組み立てていた。小学校の
運動会で使用するような大型のテントが三つ。その下にはビニールマットとゴ
ザがひかれ準備万端。子供達はその上でゴロゴロ転がりながらドッチボールの
時間を待つ事となる。トランプをする子供、ゲームボーイをする子供、そして
ドッチボールを待ちきれず大人相手に練習をする子供。やる事は様々だが今年
参加の人間は少ないのか、皆一様に「慣れて」いるように見えた。

「子供会のイベントにしては大掛かりですね」
「え、そう? 他の自治会も同じでしょ」

 いや。一つの自治会でテントを三つ出して居るのはうちだけだ。他はどう見
ても一個しか出していない。

 お茶だし、お弁当を配り、子供達を監督し……

 試合となれば子供達の水筒を持って右往左往。日焼け対策は大分したつもり
だったけれど、大分日に焼けてしまった。結果は準優勝、満足の行く結果だっ
たけれど、審判の人がぼそっと言った気になる一言があった。

「さすが宿さんは入れ込み具合が他と違うわね。練習かなりつんできたんでしょ
う」
「他の自治会は練習とかしないんです?」
「してないみたいですよ」

 え、ええええ。

 そう言われてみれば応援団も他の自治会より格段に多かったような気がする

 私の物思いを吹き飛ばすように、バンザーイ。バンザーイと喜ぶ子供達。
 その笑顔を見ていると突っ込む気は段々失せてしまった。
 それは、確かにゲームで遊ぶよりもこうして外に出て大人と一緒に何かをす
るという事は子供達にとってとても大切な事では無いだろうかと思ったからだ。

 今回子供達に与えられたのは名誉、誇り、そして自分の力に対する自信。
 きっと一生忘れられない思い出になったのでは無いだろうか。

「来年はミキも参加させましょう。六年生になった時皆を引っ張って行けるよ
う」
 
 家でグウタラ・オヤツを食い散らかしている娘を見て情けなさにため息をつ
く。確かにこれが現代っ子の実情かもしれないけれど、真っ赤に日焼けした子
供達の顔を想像すると何だか私は情けない気持になってきた。

 とは言え感傷的になる程子供会は甘く無い。ドッチボール大会が終った後、
今度は「相撲大会」があり、何度今度は「朝練」が朝七時から毎日あるのだと
言う。

「優勝目指して頑張るぞーーー」

 その心意気や良し。実際やっている事は素晴らしい事だと思います。

 が、が、が……

 娯楽がこんだけ多い昨今。年に何度もそうエキサイトするのは如何な物かと。

 とりあえず子供会担当のイベントが終わりはしたのだが、自治会の大イベン
トである夏祭りは来月すぐあるのだ。また色々やらなくちゃ行けないんだろう
な……今年は何やらされるんだろう……想像の域を大きく越え、私の下っ端の
日々は止め処なくまだまだ続く。

-from Mama---------------------------------------------------------------

 いやーとにかく先月今月と上記の理由で大変でした。
 十ヶ月以上手がけてきたペンギンBooksが本日ついに法人化。これでゆっくり
文章を書く時間が取れるのかしら? と思っていますが如何な物でしょうか。
とりあえずメルマガは週間ペースに戻したいです。

 子育てをしていても会社を作れる。仕事ができる。

 だから何と言われたら立つ瀬が無いですが、私のような人間もまた居る事を
皆様に知って頂き、何かの励みになればなと思います。
 
 子供を二人産んだけれど、人生は何も変らない。私は今日もまた元気に仕事に
子育てに、そしてちょこっと家事に頑張っています。これからも皆様どうぞ宜しく
お願い致します。

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池田@ママの裏でコソコソ日記(復活)
http://penguin.oops.jp/mama/index.html

私どこからサービスを受けているんだろう・・・
そう思った方は送られてくるメールマガジンのサブジェクトを参照して下さい。

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Posted by Penguin at July 7, 2004 09:53 PM
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