May 12, 2004

刺客は家に居た!

関東地方本日天気予報では「はれ」だったものの
実際はどんよりとした曇り空で
朝からすっかり騙された気分。
しかし考えてみれば、このおどおどしい天気が
本日の波乱を予想していたような気がする

最近水曜日と言うと生協のパルシステムのお届けがやって来る日である
私自身買い物はキライである。
理由は重い荷物を持ってヒーこら子供連れ店舗内回るのは
実際楽しくないし
お金がどどっと減って行くので精神衛生上も気分が悪い
ま、それでも家族のために美味しい物を作らなくてはならないし……

そうした私のニーズにばっちり合ったのが
生協のパルシステムである
注文後到着するまで一週間かかるのが気になるけれど
家で赤ちゃんが寝た時間に
ノンビリコーヒーを飲みながら品定めするのは
結構楽しいし、
季節ごとの商品も充実していて
家の前迄運んでくれるのだからありがたい。

と言う事で本日もまた玄関のチャイムが「ピンポーン」と鳴った。
やた、来たぞ。と言う事で後も見ず
赤ちゃんを家に置いて駆け出した。
荷物を受け取って家に戻るまでジャスト五分もかからないだろう
だから……と言うのが大きな誤算となった。

「あれ? 開かない?」

牛乳四本を含む大袋を片手に玄関を開けるが開かない
あれ? あれ? 何度も戸を引くが開かないのだ。
目の前の透かし窓からは赤ちゃんが大泣きで扉を叩いている姿が見える
え? まさか、まさか……

「あんた鍵閉めちゃったの! あけなさい! あけなさい!」

といって開けられる筈も無く
私自身無駄な努力と知りつつ十五分は騒いだと思う
鍵の部分をドンドン叩いて錠を開くようアプローチしたり
強引に玄関を引っ張ってみたり、
部屋のどこかの窓が開いていないか確認したり
ベランダに上ってみようとしたり……

が、全ては無駄であった。
狂ったように泣く赤ちゃん。
泣きたいのは私だが、気がつけば娘も家へと戻って来た
さて、どうする。どうする。
もうこうなると会社から旦那を呼ぶよりも
鍵やさんを呼んで、開けて貰うより他は無い。

「一万円だって……どうする」
「お願いしてください」

隣に住む奥さんが鍵やさんに電話をしてくれた
娘も私がやったのとほぼ同じ行動を繰り返し
無駄である事を知った後は庭のクローバーが生えている場所へと行き

「四葉のクローバーを見つけて、それで願いを叶えて貰って
 鍵を開けるんだ!」

と捜索を開始していた。
アイデアとしては面白いんだけどね……
多分今回はあまり効果が無いと思う

数十分後鍵やさんが到着し
更に三十分程かかって鍵がようやく開いた
全然知らなかったのだが我が家の鍵は相当複雑にできており
プロの人間でもかなり時間がかかるようなのである

「ハヤト。ハヤト……」

半分狂ったようになっている赤ちゃん
鍵やさんによると、子供の手違いによる
家に入れなくなってしまう事件はしょっちゅう起こっており
今回のようなケースはまだまだ良い方なのだと言う。最悪のケースは

「お母さんがベランダで洗濯を干していて
 鍵を締められて開けられなくなる事ですかね。
 騒いで近所の人に連絡して電話がかかってくるんですけど
 玄関はチェーンがかかっているし、鍵はかかっているしで
 本当に大変です。
 くれぐれもベランダに一人で出る時は気をつけて下さいね」

それはもう。勿論の事。
支払いを済ませ、喉が渇いたろうと赤ちゃんにチュ-チュ-アイスを与える
それだけでもう機嫌が戻ってしまったらしく
「あちゃぱぴ」「あちゃぱぴ」言いながら家中元気に駆け回り始めた
危機は家の中に。この力をつけつつある赤ちゃんの中にある。
恐怖を感じつつ
今日はもう一日どっと疲れが出てきました
やっぱり何でも楽しようと言う姿勢がまずいんですかねえ……
ではまた

Posted by Penguin at May 12, 2004 09:01 PM
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