February 25, 2004

抱きしめたいと思う時

関東地方本日も晴れ、
春のような温かさです。
近所の庭の梅はすっかりと花開き
幼稚園のバスを待つ手持ち無沙汰な時間
艶やかな姿で私を楽しませてくれます。

本日娘の「ひな祭り音楽会」なる物があり
朝から旦那と娘と出かけた。
旦那は最近娘のイベントに殆ど出ていない。
理由としては会社が忙しいのだ。
今日も午前中音楽会に出たら仕事に戻ると言って居た

私としては必死に歩いたつもりだが
会場は超満員。私は廊下で背伸びをして娘の演奏を聞いた
今週はこれの他に金曜日に「公開体育」なるイベントがある。
忙しいなあ……その後はメインイベント「卒園式」である

「ママこの紙をミキに渡して!」
「???」

どうやら卒園式の練習も既に始まったらしい。
右手左手と順序良く紙を掴み
一礼して立ち去る練習を何度も繰り返す。
考えてみれば今日のひな祭り音楽会の曲も
ピアノで何度も練習していた。

使うキーの上に何故かシールを貼り
楽譜をカタカナで色分けして書き練習する
(五線紙では無く、マルの中に音を書き、更にそれを色分けして
 曲を覚えるらしい)
ピアノを始めて半年程の娘は
それを更に五線紙に置き換えようと試行錯誤していた。

「あれ? あれ? 上手く書けないよ……」

音楽会を終え家へと戻る。
娘の頭も撫でてやりたかったけれど、
何しろ幼稚園は集団行動が大切である。
娘だけ列を離れ特殊な事をする訳にはいかないのだ

出不精の私が昨日必死に動き回っていたのは
一重に出歩く回数を減らしたいからに他ならない。
やれやれ、これで金曜日まで出歩かなくて良いぞ……
と思って居ると家の前、トコトコと歩く近所の奥さんを見つけた

「お迎えですか? 珍しいですね。歩きなんて」
「それが自転車乗れなくなっちゃって。で歩きで迎えに行ってきた」

その子が通うのは自宅から歩いて四十分以上かかる幼稚園である
今日は手違いでバスのお迎えが帰ってしまったそうなのだ
自転車が乗れなくなった、
彼女は愛しそうに腹をそっと撫でこう言った

「二人目出来ました! ついにです」
「おめでとうございます!」

それ程仲のよい奥さんでは無いけれど
思わず私はその人を抱きしめてしまっていた。

アレルギーが酷いその人は
子供を作るために薬を止め
(花粉症の注射を使用している時は子供を作れないのだそうです)
顔を真っ赤にはらし、ここ何年も頑張っていた

「出来ちゃった結婚で出来てしまった人は幸せ
 私は中々体調も悪いし……二人目無理かも」

公園で囁かれた会話の数々
あまり仲が良くないと言うのは
彼女自身体調が良く無いので公園に余り出て来れないのだ

「良かった。じゃ、自転車駄目ですね」
「皆そう言うの。これからはバスのお迎え間違えないようにしないと」

今日はそのまま笑顔で分かれた。
春の訪れ、新しい生命の誕生。
いいなあ。どちらも私の一番大好きな事です。
はーやく来い。新しい公園友達。と思いつつ
ではまた

Posted by Penguin at February 25, 2004 09:02 PM
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