ライン






変わりゆく税制、今年変わった税金は何?

 結局恐怖の大王は来ないまま、21世紀最初の年も静かに終わろうとしています。今年も色々な出来事がありました。巨人軍長島監督の退任、皇孫愛子様の誕生、アメリカの同時多発テロ、狂牛病問題、そしてMHTMLメールマガジン配信スタンドメールデリバーの誕生?等々。不景気なのは相変わらずですが、来年以降我々の生活はどうなっていくのでしょうか、折しも国会で来年以降の税制改革の要項が決定しました。”改革の痛み”あなたの来年以降の生活に大いに関係する税制について、今回は特集してみたいと思います。

関連URL

国税庁
http://www.nta.go.jp/
財務省
http://www.mof.go.jp/
財務省・税制をめぐる最新の動き
http://www.mof.go.jp/jouhou/syuzei/sy012.htm
税金の鉄人
http://www2.odn.ne.jp/muraoka/
サラリーマン主婦の為の税金講座
http://fod.comic.to/
日替わり税金ニュース
http://www.tabisland.ne.jp/zeinews/index.htm

(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)
 
 まず、来年税額が変わらない物を上げてみると、

 現在家庭で買われているビールの6割は既に発泡酒であると言う。その発泡酒に「課税への公平・中立のため」税金額を増額しようと言う動きはあるものの、とりあえず来年施行の予定は無い様である。タバコの増税も今年は無い。

 しかし、今月の税制調査会では以下のような発言が公然と公表されている

 発泡酒は、酒類の中で消費量が伸びている商品であり、今、負担増を求めることは適当ではないのではないか

 ビールと発泡酒は同種同等のものであり、同様の負担を求めるべきではないか。

 酒・たばこなど嗜好品の課税については、よく「庶民のささやかな楽しみを奪う」といった批判があるが、現下の財政状況を考えると、もっと税率を上げても良いのではないか。

 政府発表の文章を読んでいると段々恐ろしくなって来るのは何故であろうか
 庶民の楽しみとはいえ、油断は出来ない様である。

(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)

 しかし勿論、増額される税金もある。
 
 特に来年以降は保険関連での税制変更が多いのが一つの特徴である。
 まず言えるのは、保険額の実質増額という事であろう。今まではボーナスには加算せず、日々の給料のみから一律加算していた保険額が来年以降はボーナスを含んだ年収額に加算され徴収されるようになる。前置き云々は置いて置いて実質給料は来年以降減額される事が予想される。

 そして実施は再来年若しくは再々来年と考えられるのだが、サラリーマンの病院でも窓口負担額が2割から3割へと増額される事が決定した。
 政府側の理屈としては、

 ・(患者、保険加入者、医療機関で痛みを分かち合う)三方一両損
 ・国民健康保険の利率と合わせた。

 と言うことであるが、今後は風邪を引いた位では簡単には病院に行けなくなってしまうのかもしれない。(風邪薬を買って直した方が安くなってしまう)

 そして、70歳以上の高齢者の患者負担は現行の1割を維持する一方、高所得者には2割負担を求める事が決定した。高齢者医療制度については対象年齢が70歳から75歳となる。

 貯金の利率も上がらず、外貨預金もついに利率が1%を切った現在収入源が増えない高齢者は今後より暮らしにくくなってしまいそうである。来年は更に海外に移住する高齢者が増えるのかもしれない。

(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)

 最後に実質減額となる税金について取り上げたい。

 景気対策として、住宅ローン減税を2003年末まで延長し、控除期間を15年から10年に、最大控除額を587万5000円から500万円に圧縮される事が既に発表されている。ここまで期間延長が続くと、住宅減税まだ続いていたの?という気がしない事も無いが住宅購入を考えている人には嬉しいニュースである。

 しかし、不動産取得税等は廃止されない事が決定した。不動産を購入した際、課税される税金でるが、地方税の財源である事から、1平米あたりについて6000円という高い税率が来年以降も又続いて行く事が決定している。

 そして住宅を購入した後は毎年”固定資産税”なる家を持っているだけで加算されると言う税金が待っている。こちらは今年は全く変更は無し、家を持っている人は皆加算される事になるようである。

 固定資産税は元々右肩上がりに税収が上がることを前提に作られた税金である。土地価格が下落する今固定資産税の税収は低迷を続けている。今後は利率が上がる、若しくは他の名前の税収が増えることが現在予想されつつあるそうである。恐ろしい。

(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)

 収入は増えず、減る方はどんどん止まらずにといった事でしょうか。段々日本が住みにくくなってくるなと思うのは私だけでしょうか。

 日本の現在の最高税額は60%と聞いた事があるのですが、最近最高税率90%!の可能性もあるという恐ろしい話を聞きました。一体どのようなパターンでそのような恐ろしい税率になってしまうのでしょうか、取られる立場になって考えると恐ろしい事です。こんど税理士さんに会った時でも聞いて、是非真実を確かめたいと思います。
  
 我が家の税金はというと昨年家を買ったので、今後15年程は旦那は所得税を殆ど払わなくて大丈夫という状態にありますが、しっかり固定資産税(減額とほぼ同額)は取られますから、得そうでないのかよく分からない状況で居ます。

 12月は、年末調整がある為サラリーマンは一年の内で一番税金を身近に感じる時期ではないでしょうか。地方によっては今後結構理不尽な税金も今後始まって行くようですので(ホテル税、買い物税、遊魚税等)少し新聞に載っているのを見ましたら、興味を持ってみると今後の役に立つかもしれません。

 来週は”書評”をお送りします。映画ハリーポッターと賢者の石も始まった事もありますし、イメージ的には中世の物語を中心にご紹介出来ればと思います。どうぞお楽しみに!

池田智子

ライン