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メールマガジン

私が初めてメールマガジンという物を知ったのは3年程前の頃であろうか。その頃創刊したメールマガジンは今も継続中であるが、その頃に比べて今、メールマガジンを取り巻く環境がかなり変わって来たように思う。

”インターネット”という言葉を知って居る人の中で、”メールマガジン”という言葉を知っていた人は1割に満たなかったというアンケート結果が出た程、”メールマガジン”というものは以外とまだ一般的に知られては居ない。しかしそれを打破するような演説が国会で行われたのは、皆様もご存じであろう。

小泉総理大臣の”メールマガジン創刊”宣言。これは6/14に創刊予定であるそうだが、http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/index.html 6/9より登録を開始している。私も勿論登録済みであるが、この小泉総理大臣のメールマガジンの総予算は何と1億円!であると言う。おそらく日本最大級のメールマガジンになる事が予想されている。

これに合わせて?ではないが、各党もメールマガジンを創刊している。私も興味があり、数紙購読しているが、現在”政治離れ”が叫ばれている中、こういった新しい試みは非常に好ましいことであると思うし、”メールマガジン”という業界を活性化する事は間違いが無い

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小泉内閣・メールマガジン;6/9より登録開始
http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/index.html
民主党・メールマガジン;非常にシンプルで読み易い。鳩山さんのコラムなどはテレビや新聞などで見る様なまとまり綺麗になりすぎた文章と違い、息づかいまでも伝わって来そうな気がする位熱が入っている。
http://www.dpj.or.jp/apply/dmail_form.php3
自由民主党・メールマガジン;小泉内閣メールマガジンと誤解する人が多いが、全くの別物である。登録すると何故か抽選でTシャツが当たる
https://youth.jimin.or.jp/news/form.html
河野太郎・メールマガジン・ごまめの歯ぎしり;政治系メールマガジンのはしり。元外務大臣の河野洋平の息子のメールマガジン。若々しい文体で好感が持てる。
http://www.mag2.com/m/0000006653.htm

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ここ数年、メールマガジンの作者が本を出すといった事が決して珍しく無くなって来た。http://www.mag2.com/books/honninatta/ ”ネット作家”という言葉が決して珍しくなくなり、中身の充実したメールマガジンというものが非常に重用視されるようになってきた。企業が出すメールマガジンの執筆を代行したり、アドバイスをしたりするという仕事が現在成立しつつある。単価は大概1回編集で3000-5000円程度が一番多い様だが、時には1000円以下!なんてこともあり、現在は相場があって無いような状態である。

こちらhttp://www.fmj.net/sohoo/main.html などで時折紹介されていたりするが、こういった動きは非常に喜ばしい事であると思うし、メールマガジン関連の紙ベースの雑誌というのも現在存在している。個人ベースのメールマガジンからステップアップという道が現在確実に開けつつある。

月間まぐまぐやゴザンス http://www.gozans.com/ の雑誌ゴザンス http://www.gozans.com/gozmag/がそれにあたるが、現在この雑誌に参加希望ライターは60人!決して広い門とは言えませんが、ともかくプロ作家を目指す人にとっては暗闇の中手探りでという状況が打破されたというのは大きい事であると言えるのかもしれません。しかしとあるアンケートによると、メールマガジン発行者の殆どは作家になることを目指しているのではなく”自己表現の手段の一つ”としてメールマガジンを発行しているという結果が出ている。

サイトの売り上げ向上の手段として、作家になる手段として、自己顕示欲の欲求を解決させるための手段として、メールマガジンという分野は現在良い意味での成長を続けている。

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が、しかし反面、”お金儲け”を重要視するメールマガジンもまた増えてきたのも事実である。例えば”占い”という分野を考えてみよう。各サイトの占いのページを開いてみるとどのサイトも不思議と”牡羊座””山羊座”などかなり分類化された占いのメールマガジンが目に付く。紹介文は全て同じで、違うのはマガジン名のみ、”自分の占い以外の内容は必要ないから”という理屈は非常に良く分かるのだが、ちょっと複数のマガジンを発行した場合のメリットについて考えてみたいと思う。

大概の配信サイトでは、”クリック広告”というものが挿入するかどうかを選択出来るようになっている。この”クリック広告”というのは読者が1回クリックすると、発行者に30-50円程度支払われると言うシステムの事であるが、このクリック広告は各マガジン毎に番号が振られ、どのマガジンの読者がクリックしたかどうか分かるようになっている。クリック率は大概読者数の0.1%と言われており、あまりあからさまにクリック率が良いと不正なクリックをしているのでは?と疑われ削除対象となってしまう。

しかしこの様にマガジンを一度に数紙分割して自己クリックを行えば、不正発覚の可能性は非常に低いと言える。

悪まで例えばだが、日刊でマガジンを発行し、全てのマガジンについて自分で広告クリックをした場合どうなるだろう。

12*30*22*4=31680
12星座*クリック単価*日刊*同時発行サイト数(自動クリック挿入サイト まぐまぐ、ティアラオンライン、マッキー、メルマと想定)=31680円

ぱっと見は大した金額では無いと思う。しかしこれが人数が合わされば倍々ゲームである。毎回クリックする人間が10人居れば・・・316800円!クリックだけでちょっとしたお小遣いになるのだ。こうした傾向は占いジャンルに限らない。英語、ニュースなどにも存在する傾向である。しかしこれはまだまだ可愛い方なのである。

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”広告のために”占いまぐまぐ http://uranai.mag2.com/ が創刊された。登録ページに見慣れない物を見た人も多いかと思う。そう”診断・登録”ページである。生年月日、性別、メールアドレスを入力する様指示がされている。それぞれ個人の為だけの占いを送付するだけなら”性別”は必要無いであろう。これは

”特定な年代、性別の人間に広告を送付する”

為だからである。通常まぐまぐでは年代などを特定するメールマガジンの発行を禁止し、発覚した場合は即廃刊となってしまう。この様なことを私が指摘をして、”個人攻撃だ”とおっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんが、何もこれは私が発見した事ではなく、プレスリリースにて、まぐまぐ側が発表している内容なのである。

”より確実な広告ニーズに対応する為に創刊”

何だか本末転倒になって来た。しかしまだマグクリック側では占いまぐまぐにおける広告の募集は行って居ない。

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メールマガジン広告のバブルにもそろそろ陰りが見え始めて来ている。広告代理店も今までのように大手配信サイトにおんぶ抱っこではなく、配信コストの一部を負担するように協議が進み、この度決着したという情報もある。yahooサイトなどでも広告料によるサイト運営からどんどん移行している。有料マガジンをサポートするようなシステムも今後公開が予定されている。お金を出して読もうと思う読者がどれだけ居るか、難しい問題ではあるが、今後も動向を静かに見守って行きたいと思う。

メールデリバー http://www.maildeliver.net/ の方でも公開2ヶ月にて登録メールマガジン数が120紙を越え、MHTMLメールマガジンの特性を生かした個性的なメールマガジンを発行するネット作家の方も増えて来ました。これはこれで今までプレーンテキストが主流であったメールマガジン文化に一石を投じた物であり、その発展についても色々な面からアプローチして行けたら良いなと思っている。

淘汰の時代とは言いたくない。これからは内部充実の時代となって来るのだと思う。”ネット作家”の中から直木賞作家や芥川賞作家が出てくるのもおそらく時間の問題であろうと私は思っている。今”くすっ”と笑った人。まあ、見ていて下さいな。少なくとも現時点で候補に上った人はいるのですから。メールマガジンはまだまだこれから成長していく分野です。

来週のテーマは”シナモンロール”です。どうぞお楽しみに























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