ライン






金魚2

我が家の水槽の様子も、1週間も経つと大分変わってきた。

水槽購入時に7匹居た金魚も現在は4匹、一番大きくて可愛かったパールちゃん(ピンポン・パール)ちゃんも死んでしまった。原因は一番元気なキャリコがいじめたからである。金魚がいじめ?と思われたかもしれないが、魚の世界にも当然イジメは存在するのである。

「え?本当に?」

本当である。
残念ながら人間の様に社会現象になる程では無いが、一般的には水槽に後から入ってきた金魚が新しく入ってきた金魚を苛める傾向がある。これは鳥も同じで、どう対処したら良いかと言うと、鳥の場合は一度小屋から全ての鳥を出し、全て同時に入れてあげると苛める事は少ないと言われている。実際私も新しい鶏を小屋に入れるときは、かならずそうするように心がけていた。なわばり争いというのが一番の原因である。

その次に上げられる原因が繁殖の為である。鶏の場合は死ぬまで闘い続ける為一つの群には一匹以上雄を入れない方が安全である。実際それを知らないで一つの鶏の群に2匹雄を入れて置いたら、繁殖期にとんでもない物を見ることとなった。羽を飛び散らかし、嘴で体中とにかくつっつきまくる。鳴き声も「ギャーギャー」すさまじく、回りに居るメスは当然の事ながら止めようとはしない。どこ吹く風、といった様子である。何とか二匹を引き離し、一匹を近所の小学校に預けることにしたのだが、それ以後実家の鶏小屋の中にはメスは10匹以上入れても、雄は常に一匹しか入れないようにしている。繁殖期の生き物はとにかく非常に危険なのである。

(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)

パールちゃんが殺された原因はなわばり争いの為か、繁殖の為、かと考えてみるとやはりこれはなわばり争いの為であったのでは無いかと思う。体も大きく、力もあったパールちゃんではあったが、如何せん毎日騒ぎすぎて弱ってしまった。

「ちょっと疲れちゃったかな・・・」

それを乱暴者のキャリコが見逃すはずも無かった。口で何度もパールちゃんを突っつき、餌を食べさせようとしない。弱って水槽の隅の方に横たわっていても、容赦なくイジメに来る。「隔離させようか・・・」と思った次の日の朝にはパールちゃんは水面の上に浮かんでいた。あっという間の出来事、しかし等のキャリコは悠々と泳ぎ、朝から元気に餌をついばんでいる。

キャリコは元々アメリカ輸出の為の品種であり、金魚専門店で購入する時にも

「元気な金魚が良かったら、やっぱりこのキャリコだよ!」

と進められたのも事実である。乱暴者・・・その後もキャリコの乱暴は続き、水槽の掃除係にと雇用したヤマトヌマエビも生きたまま手からバリバリと食べてしまった。(とどめを刺した後には他の金魚もつっついていたが)娘はもう乱暴振りに耐えきれず、

「もうキャリコは要らない!ゴミバコに捨てる!」

子供は結構残酷な生き物である。当然金魚捕獲用の網は娘の手の届かない場所に隠した。うっかり私の留守中にゴミバコにキャリコを捨てかねないからである。

現在隔離用の網を購入予定だが、とにかく小さな水槽一つの中も毎日眺めていると小さな世界があり、金魚と言えど熱帯魚に比べ非常に人間臭く楽しい。

(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)

我が家の金魚日記はこの位にして、

現在日本で算出される金魚の6割が奈良産であることは皆さんご存じであろうか、先月奈良県において、”金魚すくい選手権”http://www.kcn.ne.jp/~ymkorisi/kingyo/ が実施された。現在日本記録は3分間で51匹であるそうだが、古来日本に伝わってきたのは足利時代末期の文亀2年という説が有力である。当初は貴族などごくごく限られた人間しか飼育できなかったものが、江戸時代になりガラス製の金魚鉢が一般的に広まるようになり、庶民の間でも簡単に手に入れる事が出来るようになって来た。

コイの品評会があるように、金魚にも当然品評会が存在する。現在インターネット上ではインターネット金魚愛好会としてhttp://www.jpmall.com/kingyo/品評会入選を目指すグループなども存在する。良い血統の金魚の卵を無償で提供し、育て方を教授するサイトも存在する。現在日本の金魚産業は徐々に縮小傾向であると言うが、インターネットが発展している現在、別の新たな展開を見せているような気がする。金魚専門誌もインターネット上でその形を見せようとしている http://www.koalanet.ne.jp/~bzw07276/kingyodo/kingyodo.htm
創刊の有無は現在不明だが、とにかく出たら購入してみたいと思う
その他にもオススメは

金魚博物館;http://member.nifty.ne.jp/kingyoaquarium/
金魚の居る景色;http://www.user.abell.co.jp/~saka/
金魚屋の息子;http://www1.kcn.ne.jp/~puni/index.html
*裏金魚道はくれぐれも読まないことをオススメします
金魚ランキング;http://kingyo.cside8.com/ranking/html/index.html

などがある

(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)

現在皆さんの回りで金魚を見るところと言うと、以外と”病院”が多いのでは無いかと思う。病院では子供の退屈を紛らわすため及び癒しの効果がある為だという。現在はフィルター掃除等魚のケアが必要ないNECの魚八景 http://mpn.cjn.or.jp/mpn/contents/00001089/index.html
も人気である。ちょっと小さなジュニア型であれば、月々のリース代は1万円であるという。当然金魚のICカード(ランチュウ)も存在する。又魚八景のDVDも発売されているとの情報もある。これであれば、自宅のTVにプレイステーション2か、DVDを接続するだけで簡単に夢溢れる金魚の世界を堪能する事が出来る。結局自分が水替えや掃除をしなくてはならないと思っているパパさんにはオススメである。

(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)

今週の金魚2、さすがに2週連続はネタが尽きてしまい、文章を埋めるのが大変でした。書きたいことが沢山あるのですが、なかなかまとめられず大変でした。今後は自宅の金魚の繁殖等上手くいきましたらご報告したいと思います。

来週のコラムのお題は”勝沼”です。どうぞお楽しみに








ライン