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お茶

深夜、雑念が入ってしまいどうしても仕事に集中できないので、気分転換にコンビニにミルクティを買いに行く事にした。こういった事はそうあることでは無い、飲料関係はアイスコーヒーから麦茶に至るまで自分で作る為、年に1,2度あるか、無いかという事なのだが・・・一応心配するので、旦那に一言だけ外に出ることを告げ、頭ボサボサ・ノーメークのまま歩いて3分程のコンビニへと向かった。

「お化けに勘違いされないようにしろ」

とは言われなかったものの、その可能性も十二分にあるので一応気を付けて夜道を歩く。やはり面倒くさがらず、顔はきちんと作ってから家の外に出るべきだったかしら・・・などと自分の事を他人事のように考えながら、目指す飲料水のショウケースは入り口から入って一番奥である。右手に雑誌のコーナーを見ながらノソノソと目的のミルクティを探した。

「あれ?無い?」

あわてて右から左へとショーケースの中を探し回る。無い。無い。無い。前に来た時は確かにあったのに・・・ショーケースを3往復程した辺りでようやく諦めがついた。仕方ない・・・とコカコーラとポカリスエットを買って家路についた。コカコーラは旦那用。ポカリスエットは私と娘用である。

「何でミルクティがコンビニから無くなってしまったんだろう?」

疑問は深まるばかり。というよりも理由は簡単。コンビニに品が無くなる、それは”売れなくなった”からに間違いない。数年前ソフトドリンク売り上げNo1を誇ったミルクティは2001年現在コンビニから消え去ってしまったのだ。

「何故?何故?」

それは何故なら今年は空前の”お茶”ブームであるからに他ならない。”お茶”を買う。そんな文化が根付いたのはいったい何時からなのか、又その売れ行きについて今回は少し考えてみたい。

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結局ミルクティは近所の量販店にて発見することが出来た。このお店はコンビニなどで売れ残ったペットボトルを格安で販売するお店である。大体、定価140円の500mlペットボトルが98円で販売されている。”売れない商品は棚に置かない”というコンビニの受け皿になっているこういった量販店は首都圏を中心にぞくぞくシェアを伸ばしていという。

「しかし何だか納得がいかない・・・」

今年は近年稀に見る猛暑である。そんな時に甘ったるいミルクティなどは売れなかったのであろうか。ちなみに2000年のヒット商品の中にキリンビバレッジの生茶(日本茶)である。お茶のうま味を”生”という言葉で表現し、CMキャラクターに高倉健を採用し、”他とは違う!”という事を強烈にアピール出来た事が勝因では無いかと思う。私は一度だけホテルで無料で置かれていたので口にしたが、飲み口が落ち着かず、イマイチであったのを覚えている。

ちなみに1998年はなっちゃん(果汁飲料)1997年はサプリ(栄養サプリメント飲料)が選ばれていた。傾向から見ていっても今年はやはり”お茶”の年になっているようである。

又実際先月のソフトドリンクの売り上げランキングを見てみると

1.伊藤園お〜いお茶新茶500ml
2.コカコーラファンキーレモンC1.5l
3.コカ・コーラウォーターサラダ500ml
4.カルピスグレープフルーツとカルピス1.5l
5.JTグリーンズPET500ml
6.サントリ−緑黄色野菜ありがと930g
7.サントリーボスボトルブレンドマイルド350g
8.キリン聞茶500ml

引用 東急QPR http://www.tokyu-agc.co.jp/QPR/14-0106.htm

何と飲料30品目ランキングにおいて、お茶は3品もランキングしているのである。紅茶はミルクティはおろかストレートティ、レモンティの影すら見えない。これはコンビニから消え去ってしまっても仕方ないのかもしれない。

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最近は350ml缶で飲料を買うよりも、蓋の付いた500mlのペットボトルの形で飲料を買う機会が増えてきたように思う。ともかく”後で又飲める”というのが大きな利点である。そして今年から”ボトル缶”なるアルミで作られたペットボトルによる販売が始まった。

アルミ缶は100%海外から輸入されたボーキサイトによって作られます。何とアルミカン1個分、約20グラムのアルミニウムをボーキサイトから作るのに必要な電気の量は、40ワットの電球を12時間つけっぱなしにしたときと同じであり、更に大量な水も必要となります。大分前、車のホンダにて車のアルミボディ
http://www.honda.co.jp/factbook/auto/tech/19990706/007.html
が発表されたが、この際発表会場にて、

「アルミはリサイクルが可能である為リサイクルの面でも有利であり、安価である」

といった発言があったそうだが、その会場において、

「じゃあ車体にはリサイクルしたアルミを使っているのかー絶対使っていないだろう!アルミは作るのにえらいエネルギーコストを使っているんだぞ!リサイクルアルミを使っているのであればそうとも言えるかもしれないが、バージンアルミを使っている限り、絶対そんな事は言えない!」

と噛み付いたのは私の大学時代の恩師である。会場のコメンテーターはその恩師の発言に二の句がつげなかったのだという。してやったり、ではなくて出品者にしてみれば非常に迷惑な客である。

恩師はこの武勇談をよく私達学生にしてくれた。会場の人は迷惑であったろうが、恩師は例を交えて良く素材選択の重要性を上げていた。あまり素材関連の授業に興味が無かったのでそれ以外の話はあまり良く覚えていないが、実際プラスチック製ペットボトルと比べて、アルミ缶はあまり環境に優しくないと言えるだろう。

ではそこまでして何故アルミ缶を採用する必要性があったのか、これは実際飲んでみると良く分かる。明らかにプラスチックボトルよりも美味しく感じるのだ。これはアルミは臭いがしないからに起因するのでは無いかと思う。お茶は味云々というよりも”香り”が命の商品である。”お茶をより美味しく飲む為”コストはかかっても、アルミ缶を採用したというのはある意味良い選択であったのかもしれない。

実際今年発売された”聞茶”500mlはアルミ缶とペットボトルで発売され、統計的に見ても爆発的に売れた。入れ物にまでこだわったキリンに生茶に続いて一本といった所であろうか、ペットボトルからアルミ缶へ、この波は確実に迫ってきている様に思う。

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今年の注目株、”聞茶”はウーロン茶である。http://www.beverage.co.jp/kiki-cha/index2.html
台湾名産の『包種茶』と『安渓烏龍茶』を日本人向けにブレンドしたものである。実際私が初めて聞茶を飲んだ時、「あ、これは台湾で飲んだ味だ」と言ってしまった。確かに今まで日本で発売されてきたウーロン茶の味とは全く違う、新しい味である。美味しい。動物性油脂を分解し、体によいという情報抜きで何度も飲んでみたいと思った。

今年はこういった”ボトルタイプ”のお茶だけではなく、葉から入れるお茶もブームになっているのだという。先日”あるある大辞典”http://www.ktv.co.jp/ARUARU/index.htmlというTVにおいても特集がされていた。
カルシウム・鉄分・ミネラルを多く含むマテ茶、南米のルイボスティーなどなど。私自身非常に興味を持って、是非試してみたいと近所のスーパーや薬屋さんを回ったがそういったものは全く発見できなかった。

「おばさんには飲む権利が無いと???」
「そんな事を言ったって、置いてないのは置いてないんです!」

近所の薬屋さんを回ること数店、全く流行の気配は無し、

どうやらブームは私の近所にまではやって来ていないようであった。非常に残念。近いうちに渋谷や横浜、果てはアメ横まで行って買ってきたいと思う。昔は美味しい紅茶を求めてあちこち探し回ったものだが、現在は全く逆、紅茶に関しては近所に専門店が既にあり、イギリスの美味しい紅茶を格安で飲むことが可能である。一過的なブームなのかもしれないが、とにかく全然気が付かなかったが、今年は”お茶”がブームだったのである。私を含めて皆様、気が付いていらっしゃったでしょうか???

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今回のコラムは取材が足りない、と思われた方が多いかも知れません。かなり色々なお茶を探したのですが、見つかったのは緑茶、痩茶、ウーロン茶、麦茶などぐらいで、ウコン茶すら近所ではみつけることができませんでした。特にウコン茶は肝臓に良いそうで、お酒を飲む人にはお勧めであるそうです。

頭の中では”旦那に1週間飲ませたら・・・”といったような人体実験レポートを書きたいなと思っていたのですが、なかなか現実は難しい。自分自身が味見をするだけで終わってしまいました。流行を追いかけるというのはなかなか難しい様です。

次回はちょっと真面目に”池田@ママのメール講座”ですどうぞお楽しみに

お茶追加情報!!!

今週は夏休みの為、2回しか発行が無い為、前回のお茶についてもう少し書かせて頂きたいと思います。

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コラムを書き終えた後、夏休みで実家の方に数日帰ったのだが、望外、何とそこであれ程探しても見つからなかった”ルイボスティ”を発見したのである。おおおおおー。恥ずかしながらもお店で叫んでしまった。しかし見つけた場所がちょっと問題。100円ショップなのである。

「本物か???」

パッケージの表面には確かに”ルイボスティー”と書かれている。がしかし、裏面の原材料名の部分にルイボスティだけでなく、ウーロン茶とも書かれている。謎は深まるばかり。パッケージの中身は10ヶティーパックが入っていて、ティーバック1ヶで1リットルのお茶を簡単に作ることが出来るのだという。

「何はともあれやってみよう!」

専用のポットも100円で購入。とにかくこれしか見つからなかったのである。家に戻り竹炭を使用し、塩素と余計な臭いなどを除去した水を沸騰させ、ティーバッグへ。出てきた色は濃い茶色である。どちらかというと紅茶に近い色で、明らかにウーロン茶の色とは違う独特の色合いである。ウーロン茶もブレンドされている様だが、これはやはり伝説のルイボスティなのであろうか?

「騙されてないだろうか・・・」

抽出したお茶を水で冷やす。アイスコーヒーやアイスティは氷で一気に冷やすが、ルイボスティはその様な必要は無いようである。冷めても特にお茶が曇ることもなく綺麗な濃い茶色を保っている。ドキドキしながらカップへ注ぐ。飲めないくらいまずかったらどうしよう・・・

ゴクッ
「飲める。か」

舌触りはと言うとやはりウーロン茶に近い。が香りが明らかにウーロン茶とは違う。独特の臭みがあるが、その臭みは喉には残らない。すっ、すっと消えていく感じである。

「なるほど。これなら子供でも飲めるかもしれない」

3日程かけ、1リットル飲み干した後も当然の事ながら体調に変化は無し。本当に効果があるかどうかは今後飲み続けてみないと分からない様である。

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後述するまでもないのかもしれませんが、一応念の為に。

ルイボスティとは南アフリカで飲まれているお茶の一種であり、ナトリウムが多く含有されている為、体内の水分を排出せず体内に保持する力が強いと言われています。暑い炎天下にスポーツ飲料をがぶ飲みしていると当然砂糖が含まれているため、太る原因となってしまう。しかしルイボスティはお茶であるため当然ノンカロリー。いくらでも飲むことが出来る、非常にヘルシーな飲み物なのだそうです。

しかし近所で売っていない・・・と今回発見しましたのでご報告致しました。暑い日はルイボスティを飲み、そうでない日は不必要な脂肪を溶かしてくれるウーロン茶を飲む。そんな事も数年後は決して珍しい事では無くなってしまうのかもしれません。来年辺りもし製品化?されましたら是非このコラムを思い出して、是非手にとって飲んでみて下さい。

では来週こそ”池田@ママのメール講座”をお楽しみに!














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