ライン




コ発泡酒

暑いです。暑いです。今週も又暑い日が続いています。

今日も又、旦那は会社から帰ってきてすぐ、「あちい、あちい」と言いながら、私の顔も見ず、とりあえず冷蔵庫へと向かう。「ヒヒヒ」とこぼれそうな笑顔を堪えながら、おもむろに冷蔵庫のビール専用ポケットから500mlの缶をを取り出し、オトトトトとグラスへ丁寧に注ぐ。ビールは3回に分けて注ぐのが一番美味しく注げるそうだが、そういった事は一切関知せず、一気に乾いたグラスへ冷たいビールを一気に入れる。
空気とビールの泡が混じり、程良い状態になった所で一気に口元へ。「生きてて良かった!」と言わんばかりの顔、本当に幸せそうである。

「ビール好きねー」
「いやこれはビールじゃない。発泡酒だ!」

細かいところをこだわる。

そう我が家はビールではなく発泡酒の家なのである。家計を握っている私がケチであるのが大きな理由の一つであるが、もう一つ最近発泡酒は出始めの頃と比べかなり味が良くなってきたように思う。発泡酒を買い始めの頃、旦那は「薄い・薄い」と文句ばかり言っていたが、最近は特に聞いた覚えがない。私のケチさ加減に呆れたからという説もあるが、私自身時折飲んでみて思うのだが、”安い”だけでなく”味”も間違いなく良くなって来ているように思う。

ビールに関しては必ずといって良いほど夏の新商品というのが発表されるが、今年は何とビールではなく発泡酒の夏の限定商品が相次いだ。簡単にあげてみると

サントリー:風呂あがり
http://www.suntory.co.jp/beer/furoagari/index1.html

サントリー:夏のイナズマ

キリンビール:TOKONATSU(常夏)
http://www.kirin.co.jp/brands/TOKONATSU/top.html

サッポロビール:サッポロセブン
http://7.sapporobeer.co.jp/

(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)

そもそも発泡酒は何故産まれたのか、それは麦芽含有率によって税率が違う事に起因する。発泡酒350mlの希望小売価格は145円、ビールは218円。この価格差は家計を預かる主婦としては毎日飲むものと考えると非常に魅力的である。現在日本の酒税法によると麦芽比率が66.7%であればビール、それ未満であれば発泡酒であると規定されている。では具体的な数字にして見てみるとどうなるのだろう

    小売価格    税額   差額  1箱(24本買った時の税額)
ビール  218 77.70 140.3   1864.58
発泡酒 145 36.75 108.25 882

1本辺りではさほどの差が出なくても、1箱単位で比べて行くと大きな違いが生まれて来るのは数字を見ての通りである。昨年末これらのビールと発泡酒の税による価格差が生まれるのはおかしい、と税格差を無くすという動きが国会においてあったが、結局これは保留となった。
http://www.mof.go.jp/jouhou/syuzei/siryou/syou/syou23.htm

(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)

発泡酒の歴史を紐解いてみると、

一番最初に、平成6年にサントリーから発泡酒第一号として"HOPS"が発売され、その次にサッポロビールがドラフティを発売、と次々に新商品が開発されるようになりました。元々発泡酒は酒税法上”雑酒”に分類されるものであり、日本ではあまりメジャーな酒類であったのを初めて世の中に出したサントリーは世のサラリーマンのお父様方に評価されるものであろう。

先月末の酒類を含む日本の飲料の売り上げ実績を見てみると
http://www.tokyu-agc.co.jp/QPR/14-0106.htm
2位にサントリーの夏のイナズマがランクインしている。やはり先駆者有利と言った所なのであろうか、3位はキリン常夏、4位はサッポロ北海道生絞りがランクインしている。私の家ではこの北海道生絞りを愛飲している。個人的にも非常に良くできた発泡酒であると思う。

しかし、季節限定の新製品が強い!各社が競って新製品開発にしのぎを削る理由がこの売り上げ遷移からも見えて来るような気がする。自宅では毎日発泡酒を飲み、外ではビールといった家庭は確実に増えている。昨年から”なんちゃってビヤサーバー”系のグッズが爆発的に売り上げを伸ばしているのだという。”できるだけ美味しく”飲みたいという心理が働いているのか、その辺の心理は良く分からないが、とにかく今年のバンダイの株はこの不況の中であっても予想以上の上昇をhttp://quote.yahoo.co.jp/q?s=7967.t&d=t上げているという。

発泡酒の味評価のHPも沢山作られている。http://homepage2.nifty.com/jituzon/hyouka.htm こちらでは北海道生絞りは酷評されている。発泡酒の飲み比べ評価、やってみると以外と楽しい。

(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)

発泡酒ではないのだが、ダイエーにおいて、”格安輸入入ビール”を扱っていた事はご存じであろうか、数年前の話になるが”バーゲンブロウ”というビールを輸入し、350ml・135円で販売していたのだが、思ったように売れず、最終的に1本100円で販売された。日本向けの味で無かった事と輸入元のベルギーからの長時間輸送で味が低下してしまった事が大幅の理由であろうか、

その後”バーゲンブロー発泡酒”が350ml98円にて発売されたが、あまり芳しい売り上げとはならなかったようである。

ダイエーにおいて今年から又格安輸入ビールが販売される事が発表された。Dドライビールというのがその名だが、http://www.daiei.co.jp/d-dry/index.html
価格はビールでありながら350mlで一本138円!となっている。気になる方はアンケートキャンペーンも実施されているので、アクセスしてみると良いだろう

追加情報として、私が中国に留学していたとき、現地でのビールの値段はコカコーラよりも安かった。かといって大喜びで飲むような事は無かったがー理由は勿論”あまり美味しくなかった”からである。現在中国全土では500種類のビールが発売されているのだと言う。しかしその中で中国で一番美味しかったビールは何かと言うと、やはり”青海ビール”である。上海のレストランでこのビールが出てきた時はあまりの美味しさに正直びっくりした。こちらのビールは日本でも飲むことが可能である。是非一度お試しを!

(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)(◎o◎)

私自身はビールを殆ど飲まないのだが、やはり旦那が飲む為、家計のことを考えるとビール(発泡酒)事情には詳しくなってくるのが現実である。

現在は近所の中で一番安い問屋さんにて、毎月発泡酒500mlを24本、3500円(一本辺り約145円)で購入している。昨年辺りから格安酒ショップが多数潰れて話題となったが、やはり”ビール”の価格差というのがそれ程生まれず、特徴を出せなかった事などが原因ではないかと言われている。少しでも安く、ここでもやはりデフレスパイラルの影響は色濃く出ているのは間違いが無い。

来週のテーマは”お茶”です。どうぞお楽しみに!



ライン